強力でシンプル、これだけでも十分に勝てる力がつきます。
「これを初心者のうちに身につけておけば、稼げるまでの時間もずっと短縮できたのに!」って思います。なかなか勝てない人もきっと勝ちへの気づきがあるはずです。
FXに限らず、投資を始める人が最初に知る分析手法がこのダウ理論ではないかと思います。この超有名な理論を使ったトレードの分析法を解説します。
ダウ理論で稼ぐ強力なのにシンプルな分析方法
ダウ理論は、米国の証券アナリストだったチャールズ・ダウさんが提唱した有名なチャート分析理論ですが、これは本当にすばらしい理論です。「これを発見して教えてくれてありがとう!」ってお礼を言いたいです。
私の中ではシンプルなのに最強レベルのものすごく使える分析方法です。
どうして強力なの?
それは、チャート の中で一番利益が取れる、価格が大きく動く、おいしいポイントを見つけることができるからです。価格が大きく動くところは、いい場所でエントリーしてポジションを持てれば、利益を伸ばしやすいところです。もし、そのポイントがわかれば有利にトレードを進めることができます。
また、チャートのトレンドがいつまで続くのかを予測できますから、相場の流れも理解できて無茶なエントリーをしないですむので、資金を守ることができます。
もちろん、ダウ理論での分析もすべての相場で機能するとは限りません。しかし長年、株やFXの市場で多くの人がこの分析法を使い続けているのですから、かなり有効なはずです。
「多くの人が使っている=相場の大多数の意見」となりやすいわけですから、ダウ理論での分析どおりに相場が動く場面も多いのです。
どうシンプルなの?
この分析法は2つの考え方(法則)を使うだけだからです。
ご存じの方が多いかと思いますが、ダウ理論は6つの法則からなっています。しかし、FXのトレードでは、2つの法則だけでも十分稼げる分析になります。
下にダウ理論の6つの法則があります。他の4つの法則が気になる方は詳細を調べてみるのも面白いと思います。
実際に参考にするのは第3の法則と第6の法則だけです。ここでは、その2つを使った分析に絞ります。
ダウ理論6つの法則
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある(長期の主要トレンド・中期の2次トレンド・短期の小トレンド)
- トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
第3の法則を使った分析:トレンドは3段階からなる
第1段階は、価格が最安値(または最高値)をつけたと考える少数の先行投資家たちが底値(または天井)で買いに入る先行期です。
第2段階は、先行期からの価格の上昇(または下落)に市場全体が追随し始める追随期、最も価格が変動する時期です。
第3段階は、先行期にエントリーした投資家が利益を確定する利食い期。価格の上昇(または下降)する値幅は小さくなっていて、天井(または底値)が近い状態。
❝ 実際のチャートで見てみます🔎画像クリックで拡大できます。

出典:チャート画像は「GEMFOREX FX MT4」を引用して加工したもの
ピンクのエリアが先行期、緑のエリアが追随期、青のエリアが利食い期です。
緑の追随期に大きく価格が上昇しています。上昇トレンドが確定し、どんどん買いエントリーが増えていくので一気に伸びます!ここが狙うべきおいしいところです!
トレンドの3段階を理解した上で、現在のチャートがどの段階になるのかを見極められれば、エントリーすべきかどうか判断できます。このようなトレンドにならない時もありますが、高確率で出現しています。
一番利益が取れる「追随期」の見つけ方
では、どうやって一番おいしい追随期の見つけるか?
まず、先行期を見つけましょう。先行期を見つければ、次の追随期が来る前から準備できます。先行期はどこで出るのか?
それは、底値付近か天井付近でしたから、価格が反転するタイミングを待てばいいということになります。
価格の反転するタイミングの先行期から見ていないと、追随期は見逃してしまいます。気づいた時には価格が一気に動いた後でチャンスを逃してしまったー💦なんてこともよくあります。
チャンスを逃さないために、次のステップで作業を行います。
- STEP1:トレンドが出たらトレンドラインを引いておきます。
- STEP2:トレンドラインからローソク足が抜けて、再びトレンドラインの内側に戻らないことを確認する。
- STEP3:ローソク足が、ネックラインを抜けてから戻りをつけてサポートされるのを待つ。
❝ チャートで見てみましょう。🔎画像クリックで拡大できます。

出典:チャート画像は「GEMFOREX FX MT4」を引用して加工したもの
この例は、下降トレンドからの反転上昇を狙う形ですので、上昇トレンドになるまでは一時的に逆張りになりますね。私がやっている逆張りでのエントリー方法はこちらで紹介しています。
底値や天井はなぜできるのでしょう?当たり前ですが、下降トレンドなら売る人、上昇トレンドなら買う人が少なくなり、その反対の売買をする人が出始めて値動きの幅が小さくなり・・・ん?それって反対から考えれば、利食い期と考えてもいいのではないかと、私は解釈しています。
利食い期=先行期 → 追随期 → 利食い期=先行期 このサイクルです。
追随期は出現せずに不発のこともありますけど、利食い期=先行期である考えると、けっこう狙えるチャンスがありますよね。
追随期を狙って失敗する時のことも考えておきます。失敗する時は、トレンドラインの内側にローソク足が戻ってきたり、ネックラインでサポートされなかったりするので、ネックラインのすぐ外側に損切ラインを置いておけば、比較的リスクを小さくできると思います。
❝ 追随期を狙った失敗例 🔎画像クリックで拡大できます。

出典:チャート画像は「GEMFOREX FX MT4」を引用して加工したもの
第6の法則を使った分析:トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
市場で発生したトレンドは、明確なトレンド転換のシグナルが出るまでは続くというものです。
チャートは波のように上下しながらトレンドを作っていくので、上昇トレンドでしたら、高値をつけたら一旦押し安値が来て、そこから上昇して新高値を更新するという繰り返しで上がっていきます。下降トレンドはその逆で、安値をつけたら一旦戻り高値をつけて、そこから下降して新安値を更新するという繰り返しです。
よくネットで見られる説明では、上昇トレンドでは安値は更新せずに高値を更新するとされているものが多いのですが、これは理想であり、実際のチャートではそうとは限りませんので要注意です。(下の図は理想的なトレンド)

実際のチャートで確認してみます。
❝ 🔎画像クリックで拡大できます。

出典:チャート画像は「GEMFOREX FX MT4」を引用して加工したもの
安値を更新していても、高値を更新して上昇トレンドは続いていますよね。
したがって、安値を更新したとしても、高値更新し続ける限り上昇トレンドが崩れたことにはならないのです。
これはぜひ覚えておいてください。実際のチャートでは安値更新後に高値更新なんてことは結構あることです。
安値を更新した、尚且つ高値も更新できなかった!こうなって初めて下降トレンドに向かう可能性が出たことになります。その後、さらに高値が切下げたら確定です!
N字を狙うトレンドフォローの方法
第6の法則の意味は、トレンド転換を見つけること・・・ではなく、トレンドが継続しているかどうかを判断することにあります。もちろんトレンド転換を判断する材料にもなりますが、それは、第3の法則でも可能ですし、実際にエントリーできる局面を見つけるのであれば、第3の法則の方がわかりやすいと思います。
第6の法則は、トレンド発生中の順張りトレード(トレンドフォロー)に活かす!これです。
さきほど紹介したチャートを見てもらうと、高値・安値・新高値更新とNの字になってローソク足が進んでいるのがわかります(下降トレンドでは逆N字)。
❝ 🔎画像クリックで拡大できます。

出典:チャート画像は「GEMFOREX FX MT4」を引用して加工したもの
上昇トレンドの例で言うと、N字波形の押し目を狙ってエントリーし、安値を更新しない限りは下降トレンドになる可能性は低いので利益を伸ばすためにポジションを保有し続けることができます。
「N字波形の押し目+意識されている価格の水平線」、「N字波形の押し目+移動平均線」など、トレンドフォローのエントリー場所を探すことが可能です。トレンドフォローでのエントリー方法はこちらでご紹介しています。
→ トレード手法(基本編)トレンドフォローでのエントリー方法
実際の日々のトレードをアップしていますので、よかったらこちらもご覧ください。
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